「マッサン」「ばけばけ」に思う事

,

 現在放送されている朝ドラは、「ばけばけ」だ。ご存じのように、小泉八雲こと、ラフカディオ・ハーンとその妻セツをモデルにしたドラマだ。ハーンが明治の最初に日本に来て、松江で英語教師をしたことで、二人は出会い、やがて結婚した。ドラマでは、ヘブンとトキとして二人が描かれ、やがて二人に子どもが産まれる。明治期にイギリス人と日本人の二人が結婚し、その二人の人生を描いたドラマも3月に入り、あと1か月を切った。どこまで二人の人生を描くのかと期待している。

 ところで、昼の12時30分からの朝ドラ再放送で「マッサン」が放送されていることはご存じだろうか。モデルはニッカウヰスキーの創業者竹鶴氏とその妻リサである。明治の後半、大正時代に夫婦として日本で初のウイスキー作りをめざすという物語だ。物語で描かれるエリーは、誰も知り合いのいない日本に来て、ウイスキーを作るというマッサンの夢をかなえるために、数々の苦難、それは差別や偏見、外国人としての壁に立ち向かいながら頑張るという物語である。

 二つの朝ドラとも、日本人と外国人との夫婦の物語だ。NHKがどのような意図をもって、この二つの物語を放送しているのか、その真意は分からない。しかし、マッサンが放送されるようになったのは、2025年12月22日からだ。その年の夏の参議院選挙で、大きく外国人問題が焦点化し、「日本人ファースト」を掲げた参政党が躍進した。日本の中で、排外主義的な雰囲気が醸し出された夏だったのだ。そんなことを考えると、今放送されているNHKの朝ドラ二本にも、NHKの特別なメッセ―ジが込められているように感じてしまう。

 明治の時代から日本で多くの外国人が、日本のために、日本の発展のために日本に住み、大変な努力をした歴史を、私たちは忘れてはならないということをNHKは言いたいのだろうとさえ思ってしまう。

 「ばけばけ」のおトキが松江の住民から石を投げられたように、大東亜戦争が始まったとき、エリーも石を投げられ、挙句の果てに特高から目を付けられる。その時、エリーが訴えた言葉、それこそがこのドラマの核心だし、「日本人ファースト」を掲げたとしても、絶対日本人が忘れてはならないことだと思う。


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

PAGE TOP